2014年3月9日日曜日

○純ドメの英語学習法 その後

久しぶりにブログを更新する。今回は「純ドメの英語学習法 その後」について、ちょっと良い参考書を見つけたので紹介しておく。

ボトムアップ式 映画英語のリスニング 新装版―NewYork Detective Story (CD BOOK) 森田 勝之



CD付 海外ドラマが聴きとれる! ストーリーで学ぶ英語リスニング (CD BOOK) [単行本]


http://www.amazon.co.jp/dp/4887245092


…上記2冊である。「TOEIC、TOEFLのスコアはソコソコ(TOEICで四捨五入900点内外、TOEFLなら100点程度以上)取った、純ドメとして英語を使用して日々の仕事を遂行する事には困らない。しかし映画等は中々聴けないし、社交の場等くだけた会話が長時間為される場で英語を長時間使うと疲れるし、流暢とは行かないよなあ、これが純ドメの限界かなあ」と言った辺りで悩んでいるかたに是非お勧めしたい。

以下は、参考までに、筆者が上記2冊に到達した背景である(上記が結論で、以下は徒然に長々書いた背景なので、興味の無い方は流して頂ければ幸い)。


○上記2冊と出会うまでの経緯

以前に以下の投稿で、「純ドメがあくまでビジネスの道具として、英語が使いこなせるレベルになる方法」について記載した。

○主に純ドメ大学生向けの「道具としての」英語学習法


このエントリーを書いた際に、上記以上のレベルに到達する事については、「本当にネイティブみたいになるとか、同時通訳等出来るようになるとか、例えば小説や映画のような叙情感だとか瑞々しさのある表現、物書きのようなニュアンスのある表現を使おうとかなると、ハードルは物凄い高くなる(イキナリ英字新聞や映画に飛びつく事の無謀さがこの辺りでご理解頂けると幸いである)。筆者はこの辺はもう、半ば諦めてしまっている。」と書いた。

しかし、シンガポール在住も3年も越えて来たある日、筆者も色々思う所が出来た。例えば以下のような具合だ。

仕事道具としての英語だけでなく、もう少し「英語のある生活」自体を楽しみたくなった。

例えば映画館で、もう少し映画を聴けるようになりたい。もう少し社交を積極的に楽しみたい等。

・英語をもう一段上達させる事に対するリターンが相応にあるのではないかと感じるようになった。

例えばシンガポールに3年住んでみて、普通に住む分にはそう流暢な英語でなくても全く問題ない一方で、そうは言ってもやはり英語が流暢な方が得な局面はシンガポールでもやはりあるようにも感じるようになった。つまり、イギリスほど露骨ではないにせよ、語学力による社会階層分け的なものはシンガポールでもやはりあるように見受けられるのである。

例えば官僚や金融分野のエリート層のシンガポール人には英語が流暢な者が多く、かなりきれいな英語を話す。大抵はこう言った層は下手な英語でもちゃんと聞いてくれるが、自身の英語がアレだと、もうちょっと自分も頑張らないとなあと言う気分になる。で、庶民層になるほどシングリッシュ度合いがきつくなり、低所得層だと殆ど英語が話せない、と言った傾向は何となく見られるように思われる。

また、このような背景からシンガポール人やシンガポールに住んでいるエクスパットの面々等も英語の流暢さで相手の「レベル感」を大まかに値踏みするような所はあるようにも見受けられるのである。接客業やタクシーの運転手等も英語が上手い方が良い対応をしてくれる気もしなくもない。飛行場の職員等は航空会社等にもよるだろうがこの辺比較的露骨なようにも思う。

そんな訳で、たかが語学だが、英語が流暢なだけで周囲の自身への接し方が良くなる・得をしやすい面はある、と言った現実はやはりあるのかな、と言った事を思うようになったのである。


・「仕事の道具としての英語」の面にしても改善余地を感じるようになった。

運用者・専門職で内容が通じれば良いと言った英語レベルで差し支え無い立場の間はいいが、マネジャー・管理職的な立場も兼ねる事になって行くと、社内外でよりコミュ力が問われる事が恐らく増えて来るだろう。現在の自身の英語力で40歳代を迎えてしまうと展望が限られるし、改善の余地がありそうだ。

…そんな訳で、「本当にネイティブのようになる」とまでは行かなくとも、「ノンネイティブとして、もう少し一段上の英語力」を身に付ける事については諦めてはいかんな、継続的に取り組まないとな、と言う結論になった次第である。

しかし、経済ニュース位なら聴けても映画になると中々聞き取れないし、仕事で問題なくプレゼンしたり内容を伝える程度なら出来ても仕事外のカジュアルな会話を流れるようにとは中々行かない(知識もあり必要語彙も一定である仕事で喋るよりも、話題が多岐に渡る雑談の方が得てして純ドメには難しい)等、ブレークスルーが中々なかったのである。

そんな中で冒頭の2冊と出会うことになり、上記のような悩みへのブレークスルーになってくれそうなので、今回エントリーを書く事にしたのである。

参考書の内容としては、英語学習用のオリジナルの脚本を利用して、くだけた英語の発音変化や省略等のルールを学習する、と言ったものである。例えば「get in」は「ゲットイン」でなく「ゲリン」、「Have you find any lead yet?」の「lead yet」部分は「リードイェット?」でなく「リージェッ?」と言った感じになる訳だが、こう言った英語風の発音変化や省略にはルールがあると言う事を、恥ずかしながら筆者は今回の2冊を学習する事で初めて知った。この分野について今まで体系的に学んでこなかったために、「アナウンサーの話すクリアな英語なら聞けるが、映画の早口やくだけた会話になると単語自体は大して難しいものはないのに一気に聴き取りづらくなる」と言った問題が起きていたのである。実際、これらの本を学習するようになってから、聴き取り力も改善したし、スピーキングの発音も以前よりも「より英語らしく」なり、滑らかになった。

また、英語学習用のオリジナルの脚本と言うのがまたよく出来ていて、内容的にも面白い上に、普通の映画やドラマだと数本分観ないと学べない「必要な学習事項」を濃縮して1冊にまとめており、非常に効率が良く、楽しく学べる。スクリプトも完璧で、単語の意味も辞書を引く必要が無いくらい記載されている。このため、映画のスクリプトで勉強する際に時折遭遇する、「スクリプトが不完全で何度聴いても何を言っているか理解できない部分が残る」「単語やスラングの意味やニュアンスを調べるのが面倒臭い」と言った問題に全く遭遇する必要がなく、本当に効率的である。正に、筆者のような上記問題を抱えた英語学習者のツボを完全に押さえた素晴らしい内容である。


勿論ネイティブレベルになるにはこれら2冊だけでは無理だろう。しかし、「これ以上はノンネイティブだから無理」と思っていた諦めをブレークスルーしてくれる、ノンネイティブなりにもう一回りこなれた英語力を身につけるきっかけにはなりそうな参考書である。上記を読んで感じる所があった英語学習者には、お勧めの2冊である。